
こちらは「鍋 2.0」というテーマで考案した。鍋の定義を見直し、誰もが一緒に食べられるものを目指した。衣がかかっている中心部の下にはじゃがいもをこし、コロッケを模した。このコロッケは嚥下障害という飲み込みの機能が衰えた人も一緒に食べられるものになっている。周りの付け合わせは、ほうれん草、かぼちゃ、チー ズ、トマト、きのこを調理したもので、スプーンですくい自由に組み合わせを変えて食べる。全ての食材で食感を変え、普段の流動食やペーストとは違った楽しみ方ができる工夫となっている。

嚥下障害者用のスプーンをデザイン。飲み込みやすくするためには口の奥に食べ物を置く必要があるため、 料理を乗せる部分は浅く、細く製作した。また喉を刺激して嚥下を促すために柄の先は細くしてある。